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Hitachi

Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015

講演2

10月30日(金)13:00-14:00

「共感」「プロトタイピング」「ストーリーテリング」で
クリエイティビティを発揮

協創のデザイン・シンキング 〜組織と個人の創造性のマネジメント〜

IDEO共同経営者 トム・ケリー氏

講演写真

講演の冒頭、アドビ システムズ社が実施したクリエイティビティに関する意識調査を紹介。回答者の80%が経済成長にはクリエイティビティが極めて重要であると答えているものの、自身のクリエイティビティが仕事に発揮できていると答えたのはわずか25%でした。

「この結果を受け、クリエイティビティが発揮できていない残り75%の人たちに、クリエイティビティに対する自信をいかにして持たせられるかを、私の人生をかけ取り組みたいと思いました」とケリー氏は説明。さらに同調査で、日本が最もクリエイティブな国として見られていることを紹介。しかし、日本人だけに対象を絞ると違う結果になり、日本人が自身のクリエイティビティに自信を持っていないことを指摘しました。

講演写真
IDEO共同経営者のケリー氏。

クリエイティビティを発揮するために有効な「デザイン・シンキング」と、重要なキーワードとして「共感」「プロトタイピング」「ストーリーテリング」を解説していきました。

まず、「共感」に関しては人間性と技術のバランスを保つことが重要であると説明。また、色違いの靴を履いた女性を見て、これが他の人が見落としているビジネスチャンスだと気づくことの重要性を指摘。

「プロトタイピング」の成功例としては、スタンフォード大学の学生アクシャイ・コタリ氏とアンキット・グプタ氏が開発した「Pulse」の開発過程を紹介。開発場所を持たない彼らは、カフェに毎日10時間通い詰めてアプリを開発。周囲のお客に試してもらい、要望に応え1日に100件も修正することで、十分にテストを重ねたものを市場に出すことができ、すでに顧客も獲得していました。

「ストーリーテリング」の効力としては、「米国ではデータのないものは嘘だと考える傾向があります。30年前は実際そうでした。しかし現在、それは真逆になりました。データや数字は簡単に忘れられてしまう、しかし、物語であればきちんと覚えることができます。物語は非常にパワフルなメッセージになります」とケリー氏は力説しました。

最後に「常に共感から始め、試行錯誤を繰り返し、物語を語る力を駆使してデータに息吹を吹き込みます。そして、デザイン・シンキングによりイノベーションを起こすことができます」とメッセージを送り講演を締めくくりました。