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Hitachi

Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015

ビジネスセッション6

10月30日(金) 15:00-16:30

鉄道事業が地域社会にもたらす
新たな価値

社会を活性化する鉄道事業と将来に向けた展望 〜鉄道発祥の地、英国のメガプロジェクトを例に〜

パネリスト
  • クロスレール社 会長 テリー・モーガン氏
  • アンサルドSTS社 VP Region Far East Railway & Mass Transit BU エリック・モランド氏
  • 株式会社 日立製作所 交通システム社 CSO 光冨 眞哉
モデレータ

日立レールヨーロッパ社 ディレクター マック・モトラギ

講演写真

セッションに先立ちモーガン氏から現在進行中の「クロスレールプロジェクト」についてのプレゼンテーションと、光冨による日立の鉄道事業や英国での事業、鉄道の未来についてプレゼンテーションがありました。

プレゼンテーションの最後に「英国の鉄道ビジネスに関わって一番思い出に残っているのは、Class395の営業運転を開始して1週間後に、通勤時間が短縮されて、子供と朝食をとることができるようになった母親の声を聞いたことです。我々のソリューションで彼女の生活の質が上がったことを知ることができました。今後も継続して、このような体験を我々のソリューションで提供していきたい」と光冨は感想を述べました。

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クロスレール社 会長のモーガン氏。

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アンサルドSTS社 VP Region Far East Railway & Mass Transit BUのモランド氏。

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株式会社 日立製作所 交通システム社 CSOの光冨。

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モデレータのモトラギ。

セッションに移り、モデレータのモトラギからの「このような大規模プロジェクトをどのように管理しているのか」という質問を受け、モーガン氏は「こうした大規模プロジェクトの場合、政治家の介入などで計画に変更が生じることがあるが、我々は当局の意見に左右されることなく独立的に意思決定をしました」と説明。地域社会の人たちとの関係についても、「きちんと説明をすれば良いのです。プロジェクトの評判は重要。そのために、地域社会の人たちを招き、工事中のトンネルを見せてプロジェクトの進捗状況を知らせ、2018年にはどうなるのかを示しました。これが地域社会の資産になることを見せてあげたのです」と続けました。

モランド氏は、台北や中国でのプロジェクトを説明。日本と英国の違いを聞かれた光冨は、ロンドンのレンタサイクルやパスサービスを紹介。東京の地下鉄は本数も多く非常に正確、電子カードで出改札以外にも買い物などにも利用できると利点を上げる一方、今後の課題としてセキュリティを挙げました。

英国でのプロジェクトについて聞かれた光冨は「Class395納入前の英国での日立の印象は、家電メーカーとしてしか認識されていなかった。まさにゼロからのスタートで、我々は車両も造るし、鉄道システムも造ると説明しなければならなかった。新幹線の素晴らしさは認識されているものの、日本とは異なるインフラ環境で実現できるのか懐疑的だった。そこで、エビデンスの重要性に気づき検証プロジェクトを立ち上げました」と説明。アンサルドSTS社との関係については、良好な補完関係であり、日立の鉄道システム事業がグローバル化を加速させる中で重要な役割を果たすことを説明。モーガン氏からも統合による効果への期待が寄せられた。